翻訳の仕事について ~翻訳学習者がするべきこと~

翻訳講師をしていたこともあり、学習者から翻訳について色々と質問をされることがあります。英語など語学の学習では、英検一級合格やTOEIC900点以上取得などで自分の能力がどれ位のレベルにあるのか確認することができますが、残念ながら同じような試験制度は翻訳ではありません(何らかの試験を受けて合格したら翻訳者として認められる...ということはありません)。学習者が陥りやすいトラップは学習することが目的となってしまうことです。求人募集で必須条件とされるレベルの語学能力があれば、少しでも早いうちに翻訳関連のポジションに就き、社内翻訳者としての仕事を始めてしまうことをお勧めします。仕事を始めても学習が終わることはありません。ずっと翻訳学校の良いお客さんでいる必要はないのです。ソースクライアントの社内翻訳者/チェッカーになれば専門分野の翻訳知識を取得でき、翻訳会社のコーディネーター/PMになれば翻訳業界の動向を知ることもできます。翻訳でのキャリアパスが開かれることになります。